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有形民俗文化財 金毘羅大権現常夜燈
道中の安全祈願と夜間照明のために献納された「金毘羅大権現」の文字が刻まれた常夜燈です。建立には、街道の道しるべの役割や地域繁栄の願いも込められています。江戸時代に建立された金毘羅大権現の常夜燈は、物流や交通の中心が船だった時代に、海上交通の安全に御利益のある金毘羅信仰の広まりと、陸路の交通の整備を今に伝えています。
金毘羅大権現常夜燈(下口)
所在地 日吉津333番地1 (平成29年7月27日指定)
側面には、世話人の名が刻まれ、文化15(1818)年に地元の有志が建立したと考えられます。下口の常夜燈は宮川と稲川の分岐点の道沿いにあり、ここから南東へ進むと蚊屋、尾高、大山へ道が続きます。
金毘羅大権現常夜燈(下口)
金毘羅大権現常夜燈(富吉)
所在地 日吉津946番地1 (平成29年7月27日指定)
富吉の常夜燈は、側面に刻まれた年号から文政4(1821)年に建立されたことがわかります。日吉津と集落をつなぐ古くからの道である浜田道沿いに置かれています。
金毘羅大権現常夜燈(富吉)