○日吉津村CSIRT設置要綱

平成29年4月1日

要綱第20号

1 設置

日吉津村情報セキュリティポリシーの規定に基づき情報セキュリティに係る緊急事態(以下「インシデント」という。)が発生した場合、迅速かつ適切に対応するための緊急即応チームとして、日吉津村Computer Security Incident Response Team(以下「日吉津村CSIRT」という。)を設置するに当り、必要な事項を定める。

2 体制

日吉津村CSIRTの体制は次のとおりとする。

(1) CSIRTにCSIRT責任者を置き、統括情報セキュリティ責任者をもって充てる。

(2) CSIRTは、CSIRT管理者、インシデントハンドラー、外部委託事業者、外部の専門家等をもって構成し、その構成及び役割はCSIRT構成表(別表第1)のとおりとする。

(3) 外部委託事業者、外部の専門家等については、必要に応じCSIRT責任者が関係機関に依頼、要請等して定めるものとする。

(4) CSIRT体制は別図1のとおり。

(5) 日吉津村CSIRTと鳥取県が設置するCSIRT(以下「鳥取県CSIRT」という。)とのCSIRT連携は「別図2 CSIRT連携図」のとおり

3 役割

日吉津村CSIRTの役割は次のとおりとする。

(1) インシデント発生時の対応

ア 検知・連絡受付

インシデントの発生に関する予兆等の検知、発見、内部外部からのインシデントに関わる連絡・報告等の受付を行う。

イ トリアージ

事実関係を確認の上、インシデントが発生したかどうかを検査・分析により判断し、被害状況や影響範囲等事態の全体像を把握した上で、インシデントの処理に優先順位を付ける。

ウ インシデントレスポンス

初動対応(対応方針の検討、証拠の取得・保全・確保・記録、インシデントの封じ込め・根絶)の実施、復旧措置(暫定対策)の実施及び再発防止策(恒久対策)の検討を行う。

エ 報告・公表

被害状況や影響範囲等に応じ、内外の関係者(最高情報セキュリティ責任者(CISO)、総務省、都道府県、NISC、警察機関等)への報告及び対外的な対応(報道発表、関係住民への連絡)を行う。

オ 事後対応

インシデントの収束宣言を行い、報告書をまとめる。

(2) 平常時の事前準備・予防等

ア インシデント発生時の対応に必要な事前準備・予防

イ インシデントの発生を想定した訓練・演習の定期的な実施

ウ インシデントレスポンス手順等の定期的な評価・見直し(自己点検)

エ その他CSIRT責任者が定めるもの。

(3) その他

ア インシデント対応に対する鳥取県CSIRTとの連携

インシデント対応を実施するに当り、必要に応じ、鳥取県CSIRTに対し、各種情報提供を含めたインシデントハンドリング等に係る支援依頼を行い、鳥取県CSIRTと連携して適切な対応を実施する。(別図2 CSIRT連携図参照)

4 PoC

インシデントについて庁内外の者からの連絡受付の役割を担う、情報セキュリティに関する統一的な窓口となるPoC(Point of Contact、ポック)を整備し(別表第2)、庁内外に周知、公表するものとする。

5 対象インシデント

CSIRTが扱うインシデントは次のものとする。

情報システムの停止等

情報システム、ネットワーク、サーバ及び端末等の利用に支障をきたす状態。

外部からのサイバー攻撃

コンピューター・ウイルス、不正アクセス、DoS攻撃、DDoS攻撃、標的型攻撃及びホームページ等の改ざんの発生又は発生が疑われる状態

盗難・紛失

地方公共団体が管理する重要な情報(住民情報、企業情報、入札情報、技術情報等)の盗難・紛失又はこれらの可能性が疑われる状態(内部犯行に起因するものを含む)

この要綱は、平成29年4月1日から施行する。

別表第1 CSIRT構成

構成

担当

役割

CSIRT

責任者

統括情報セキュリティ責任者をもって充てる。

総務課長

インシデント対応の責任者。インシデント対応の作業を監督し評価する責任を負う。また、CISOやほかの組織などとの調整役となり、危機を打開し、チームに必要な要員・リソース・技能を確保する。

CSIRT

管理者

情報システム管理者をもって充てる。

総務課長補佐

チームのリーダー。

CSIRT責任者が不在の場合に権限を引き継ぐ。インシデントハンドラーの作業を調整し、インシデントハンドラーからの情報を収集し、インシデントに関する最新情報を必要な関係者に提供する。また、高い技術的な技能とインシデント対応経験を持ち、インシデント対応チーム全体の技術的な作業品質を監督して、その品質に最終的な責任を持つ。

インシデントハンドラー

情報セキュリティ担当者(係長クラスを想定)の中からCSIRT責任者が指名する者。

総務課セキュリティ担当

インシデント発生時の、インシデント分析及び対処法の検討、関係部署との調整を行う等、インシデントに対応するCSIRTを、実務的な観点から中核として支え、対応方針を検討し、インシデントハンドリング全体に係るプロジェクトマネジメント等を行う。

外部委託事業者

システムベンダー(開発事業者、運用・保守事業者等)、ISP、ASP、クラウド事業者等契約関係のある外部の事業者に対しCSIRT責任者が支援を依頼する者。


検査・分析、証拠の取得・保全・確保・記録、インシデントの封じ込めと根絶、復旧措置、再発防止策の検討等に係る一部作業

内部関係者

財政部門

総務課

財政担当

インシデントハンドリングにおける予算対応等

法務部門

総務課

法務担当

インシデントハンドリングにおける法的対応(契約を含む)

広報部門

総務課

インシデントハンドリングにおけるマスコミ対応等

外部の専門家

セキュリティベンダー、NISC、IPA、JPCERT/CC、警察等からCSIRT責任者が支援を要請する者。


検査・分析、証拠の取得・保全・確保・記録、インシデントの封じ込めと根絶、復旧措置、再発防止策の検討等に係る作業

その他

上記のほかCSIRT責任者が支援を要請等する者。


左記にて要請等された内容

別表第2 PoC

PoC

日吉津村CSIRT (総務課)

所在地

鳥取県西伯郡日吉津村大字日吉津872―15

対応時間

平日 8時30分~17時15分

電話番号

0859―27―5950

緊急時(休日・夜間等)0859―27―0211

FAX番号

0859―27―0903

メール

(LGWAN)csirt@vill.hiezu.lg.jp

(インターネット)csirt@hiezu.jp

日吉津村CSIRT設置要綱

平成29年4月1日 要綱第20号

(平成29年4月1日施行)

体系情報
第3編 執行機関/第1章 長/第4節 情報の公開・保護等
沿革情報
平成29年4月1日 要綱第20号